ラン科植物は、世界におよそ二万五〇〇〇種、キク科植物はおよそ二万種あると考えられている。
一つの科に属す種類数が二万をこえるのは、ラン科とキク科だけである。
ともに被子植物でもっとも進化し、成功したグループといえよう。
ラン科植物は温帯や寒帯に進出したものも多いが、大多数は被子植物のもっとも発達した社会である熱帯多雨林に生育している。
光を求めて巨大化した樹木とは競争せず、森がつくり出した湿潤で安定した環境で成功したものといえる。
温帯から寒帯の乾燥した環境に進出し、しかも掩乱された環境をうまく利用し、雑草となったものも多いキク科植物とは対照的である。
ラン科植物は昆虫に花粉の媒介を依存している。
しかも特定の昆虫に効率よく花粉を運んでもらうために、その昆虫の形態や好みにあわせて花の形や色彩を変化させた。
なかには昆虫そっくりに擬態した花まである。
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